36歳、浮気なぼくら

ビートニクの生き残りSeiyaの放浪文集

前略、風俗嬢さま(ぼくの書いた一番美しいラブレター)けれど、 何だか悲しくなってしまいました。

「全然、人間だと思われてない」とある、風俗嬢は言った。
 
ぼくは何となくな、「優しい言葉」をかけたつもりでした。

世の中の男たちは、そんなにぞんざいな態度をとるのか?

それとも、別の「周りの誰か」なのか。

とにかく、彼女は自尊心を挫かれ、それでも、それを受け入れているのか、単にスルーしているのか、ぼくには、強かに生きる女の屈強さを感じました。

彼女はそれこそ、「やりっぱなし」の1日を
おくる事もあるそうです。

「お金のためだよね」

その時は何となく、ぼんやりと、「そうだよねえ」
とか、無責任なことを言いました。


こういう職業の女の子には、感情移入してはいけない。
ぼくはそんなに強くない。

だから…はぐらかし気味にしていたのです。

風俗嬢は、やはり「心の闇」というと、超ネガティブな感じですが、他の人が触れてはいけない領域、懐かしい言葉を使うと「ATフィールド」がデカく、また、強い。

だから…うーん、うっかり侵入したらダメなんですよね。

でもね、結構「恋しちゃう」とね(笑)

だから…ぼくは風俗嬢に、頑張って、一生懸命優しく、愛したいです。

上手く出来ないし、上手く言えないけど。

なんか、そういう気持ちです。

名前、何で呼んであげなかったんだろう…

風俗嬢の中にも、とても大切な人はいます。

一生、忘れないだろう人が。

自分の心のどこかに、大切にしまってある「魔法のチョコレート」が。

ぼくに関わってくれた風俗嬢にありがとう、生まれてきてくれてありがとう。

ぼくは、とても幸せです。

愛する事は、本当に、本当に、ありがたい
マジックタイム」だと思います。

本当にありがとう。



届いたら困るけど、この愛の感謝のまごころを、勝手に送ります。

愛の形は美しく、素敵です。
でもね、ちょっと悲しくて、痛くて、とても怖い、ものも、確かに含んでいます。

そういう愛とか、恋があるのですね。

年を重ねてわかるような気がします…

今回は少し、書いていて、悲しくなってしまいました。

なぜか…ねえ(苦笑)

悲しく感謝。生きていると、不思議な感情が湧いてきます。

ありがとう。





























おしまい。